IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:プレス発表 「2011年度 自動車の情報セキュリティ動向に関する調査」報告書を公開

 近年、スマートフォンの普及に伴う自動車のインターネットへの接続や、車載機器?システムのメーカー共通化(オープン化)の検討?実施によって、車載システムの高機能化が進んでいます。これにより、車載機器,642-975?システムの脆弱(ぜいじゃく)性を狙って、ネットワーク経由で外部から自動車が攻撃を受ける可能性が高まっています。そのため、自動車においても、パソコン同様にネットワーク経由の情報セキュリティ上の脅威に備える必要があります。

 この状況を踏まえIPAでは、「2011年度 自動車の情報セキュリティ動向に関する調査」を実施し、2011年度に発生した自動車の情報セキュリティに関する事案4件と、車載システムの脆弱性を突いた攻撃に関する研究等1件の調査結果5件について、脅威と影響、その対策を報告書にまとめました。

 2011年度に発表された自動車の情報セキュリティに関する研究では、車載システムの脆弱性を狙った攻撃を行うことで、自動車の解錠やエンジンスタート、車内音声の盗聴が可能になるとの報告がありました。このような攻撃は車載システム内の新旧の機能を繋ぐ部分に見つかった脆弱性が狙われており、今後も新しい機能の搭載が進むと考えられる自動車において、自動車全体に対して一貫した情報セキュリティ対策が必要であることが明らかになりました,HP0-J73

 また近年の、自動車を安全で快適に走行させるための「安全快適機能」には車載システムによる制御が必須となってきており、悪路や事故などから車や搭乗者を守る「セーフティ」確保に向けて、悪意のある者から車や搭乗者、情報を守る「セキュリティ」がより一層重要となっていることを確認しました。

 本調査では、安全な自動車社会の実現に向けて3つの提言をまとめました。
 (1) ユーザーへの適切な情報提供
 (2) 悪意ある攻撃への備え
 (3) 今すぐ始める情報セキュリティ対策

 IPAとしては、本レポートが自動車の情報セキュリティの普及の一助となり、安心,70-662?安全なIT社会の実現に寄与することを期待します。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *


*